平成
28
年度
いわき市教育委員会の事務の点検・評価報告書
平成
29
年2月
目
次
1 い わ き 市 教 育 委 員 会 の 事 務 の 点 検 ・ 評 価 に つ い て
(1) 趣 旨 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 頁
(2) 点 検 ・ 評 価 の 対 象 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 頁
(3) 点 検 ・ 評 価 に あ た っ て の 考 え 方 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 1 頁
(4) 教 育 委 員 会 評 価 結 果 の 記 載 に つ い て ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 2 頁
2 点 検 ・ 評 価
○ 個 性 を 生 か し た 学 校 教 育 の 推 進 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 4 頁
(1) 学 校 司 書 設 置 事 業
(2) 緊 急 ス ク ー ル カ ウ ン セ ラ ー 等 設 置 事 業
(3) 学 校 給 食 等 食 育 推 進 事 業
○ 生 涯 を 通 し た 学 習 活 動 の 推 進 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・10頁
(1) 土 曜 学 習 推 進 モ デ ル 事 業
○ 確 か な 人 間 力 を 育 む 幼 児 教 育 の 充 実 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・12頁
(1) 市 立 幼 稚 園 特 別 支 援 教 育 推 進 事 業
○ 地 域 に 根 ざ し た 市 民 文 化 の 継 承 と 創 造 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・14頁
(1) い わ き 市 立 美 術 館 教 育 普 及 事 業
( 参 考 ) 教 育 委 員 会 の 活 動 に つ い て
1 教 育 委 員 会 の 会 議 の 開 催 状 況 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・16頁
2 教 育 委 員 会 の 会 議 以 外 で の 活 動 状 況 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・18頁
1
い わ き 市 教 育 委 員 会 の 事 務 の 点 検 ・ 評 価 に つ い て
⑴ 趣 旨
教 育 委 員 会 は 、 地 方 公 共 団 体 に お け る 教 育 行 政 の 組 織 及 び 運 営 の 基 本 と な る
べ き 事 項 を 定 め た 「 地 方 教 育 行 政 の 組 織 及 び 運 営 に 関 す る 法 律 」 に よ り 、 毎
年 、 そ の 権 限 に 属 す る 事 務 の 管 理 及 び 執 行 の 状 況 に つ い て 点 検 及 び 評 価 を 行
い 、 そ の 結 果 に 関 す る 報 告 書 を 作 成 し 、 こ れ を 議 会 に 提 出 す る と と も に 、 公 表
す る こ と と さ れ て い ま す 。
ま た 、 点 検 ・ 評 価 を 行 う に あ た っ て は 、 教 育 に 関 し 学 識 経 験 を 有 す る 者 の 知
見 の 活 用 を 図 る こ と と さ れ て い ま す 。
い わ き 市 教 育 委 員 会 で は 、 法 律 の 趣 旨 に 則 り 、 効 果 的 な 教 育 行 政 の 推 進 を 図
る た め 、 今 年 度 の 事 業 の 内 容 を 点 検 ・ 評 価 し 、「 平 成28年 度 い わ き 市 教 育 委 員
会 の 事 務 の 点 検 ・ 評 価 報 告 書 」 と し て 取 り ま と め た と こ ろ で す 。
⑵ 点 検 ・ 評 価 の 対 象
教 育 委 員 会 で は 、 昨 年 2 月 に 、 市 長 、 教 育 長 及 び 教 育 委 員 に よ り 構 成 さ れ る
総 合 教 育 会 議 に お い て 議 論 を 積 み 重 ね 、 平 成23年 度 よ り 毎 年 発 信 し て き た 「 い
わ き の 復 興 に 向 け た 教 育 メ ッ セ ー ジ 」 を 承 継 す る も の と し て 、 本 市 の 教 育 、 学
術 及 び 文 化 の 振 興 に 関 す る 基 本 的 な 方 向 性 を 定 め た 「 い わ き 市 教 育 大 綱 」 を 策
定 し た と こ ろ で す 。
点 検 ・ 評 価 の 対 象 と す る 事 業 は 、 こ の い わ き 市 教 育 大 綱 に 掲 げ た 施 策 体 系 に
沿 っ て 、 教 育 委 員 会 の 権 限 に 属 す る 6 つ の 事 業 を 抽 出 し ま し た 。
ま た 、 市 民 の 皆 様 に そ の 事 業 の 最 新 の 状 況 を 知 っ て い た だ く た め 、 平 成28年
度 の 事 業 の 内 容 を 点 検 ・ 評 価 の 対 象 と し ま し た 。
⑶ 点 検 ・ 評 価 に あ た っ て の 考 え 方
点 検 ・ 評 価 は 、 各 事 業 の 平 成28年 度 の 主 な 取 組 や 、 こ れ ま で の 実 施 状 況 を 踏
ま え 行 い 、 前 回 の 評 価 結 果 に 対 す る 検 証 や 今 回 の 評 価 結 果 を 教 育 委 員 と 事 務 局
職 員 と が 共 有 す る こ と で 、 今 後 の 事 業 展 開 等 へ の 反 映 に 役 立 て ま す 。
ま た 、 市 民 の 皆 様 に 分 か り や す い 報 告 書 と す る た め 、 記 載 す る 事 項 は 簡 潔 な
記 述 と す る こ と に 心 が け る と と も に 、 補 足 説 明 が 必 要 な 箇 所 に は 「 ※ 」 を 付 し
て 説 明 を 加 え 、 1 事 業 見 開 き 2 ペ ー ジ の 構 成 と し て い ま す 。
な お 、 点 検 ・ 評 価 の 客 観 性 を 確 保 す る た め 、 点 検 ・ 評 価 事 業 を 、 教 育 に 関
し 、 高 い 識 見 を 有 す る 学 識 経 験 者 3 名 の 方 に 評 価 を し て い た だ き 、 そ の 評 価 を
踏 ま え 、 い わ き 市 教 育 委 員 会 が 最 終 評 価 を 行 い ま し た 。
( 敬 称 略 ・ 順 不 同 )
氏 名 所 属 等
石 川 哲 夫 い わ き 明 星 大 学 特 任 教 授 小 齋 佳 弘 教 育 行 政 経 験 者
横 山 敦 子 元 市 立 小 学 校 校 長 ・ 中 学 校 校 長 、 元 社 会 教 育 委 員
⑷ 教 育 委 員 会 評 価 結 果 の 記 載 に つ い て
点 検 ・ 評 価 の 結 果 に つ い て も 、 市 民 の 皆 様 に 分 か り や す い 報 告 書 と す る た め 、
各 事 業 の 評 価 結 果 を 、 市 長 部 局 の 行 政 評 価 指 標 に 準 じ て 記 載 し ま し た 。
【 規 模 】
区 分 内 容
拡 大 次 年 度 、 イ ン プ ッ ト(=資 源 の 投 入 量)の 規 模 を 拡 大 す る こ と 。
事 業 の 必 要 性 、 上 位 施 策 へ の 貢 献 度 が あ る 場 合 に お い て 、 成 果 指 標 の 推 移 か ら 、
今 後 、 成 果 向 上 の 余 地 が あ る と 見 込 ま れ 、 か つ 、 事 業 を 取 り 巻 く 環 境 の 変 化 及 び 今
後 の 予 測 か ら 、 需 要 の 著 し い 伸 び が 見 込 ま れ る と 判 断 さ れ る と き に 該 当 す る 。
継 続 次 年 度 、 イ ン プ ッ ト(=資 源 の 投 入 量)の 規 模 を 変 え な い こ と 。
事 業 の 必 要 性 、 上 位 施 策 へ の 貢 献 度 が あ る 場 合 に お い て 、 成 果 指 標 の 推 移 か ら 、
今 後 、 成 果 指 標 が 安 定 し 、 成 果 向 上 の 著 し い 伸 び が 見 ら れ ず 、 ま た 、 事 業 を 取 り 巻
く 環 境 の 変 化 及 び 今 後 の 予 測 か ら 、 需 要 の 伸 び も 見 込 ま れ な い と 判 断 さ れ る と き に
該 当 す る 。
縮 小 次 年 度 、 イ ン プ ッ ト(=資 源 の 投 入 量)の 規 模 を 縮 小 す る こ と 。
事 業 の 必 要 性 、 上 位 施 策 へ の 貢 献 度 が あ る 場 合 に お い て 、 成 果 指 標 が 下 降 し て お
り 、 事 業 を 取 り 巻 く 環 境 の 変 化 及 び 今 後 の 予 測 か ら 、 需 要 の 低 下 が 見 込 ま れ る と 判
断 さ れ る と き 、 事 業 の 必 要 性 が あ る 場 合 に お い て 、 上 位 施 策 へ の 貢 献 度 が 低 い と 判
断 さ れ る と き に 該 当 す る 。
終 了 次 年 度 、 事 業 を 終 了 す る こ と 。
事 業 の 必 要 性 が な い と 判 断 さ れ る と き 、 又 は 、 終 期 が 到 来 し 今 年 度 で 事 業 を 終 了
す る と き に 該 当 す る 。
【 手 法 】
区 分 内 容
継 続 次 年 度 、 現 年 度 と 比 し て 手 法 が 変 化 し な い こ と 。
現 行 の 手 法 が 、 最 も 有 効 性 及 び 効 率 性 が 高 い と 判 断 さ れ る と き ( 現 行 の 手 法 以 外
に 、 有 効 性 ・ 効 率 性 が 向 上 す る 手 法 が な い と 判 断 さ れ る と き ) に 該 当 す る 。
見 直 し 次 年 度 、 手 法 自 体 の 見 直 し を 行 う こ と 。
事 業 手 法 の 見 直 し に よ り 、 成 果 が 向 上 す る と 見 込 ま れ る と き 、 又 は 、 事 業 の 効 率
化 を 図 る 手 法 が あ る と 判 断 さ れ る と き に 該 当 す る 。
統 合 次 年 度 、 当 該 事 業 単 独 で は な く 、 他 の 類 似 事 業 と 一 緒 の 事 業 展 開(統 合)を 行 う こ と 。
当 該 事 業 と 他 の 事 業 の 目 的 が 極 め て 類 似 し て お り 、 統 合 す る こ と に よ り 、 さ ら な
る 有 効 性 ・ 効 率 性 の 向 上 が 見 込 ま れ る と 判 断 さ れ る と き に 該 当 す る 。
い わ き 市 教 育 委 員 会 が 実 施 す る 点 検 ・ 評 価 の 取 り 組 み に つ い て は 、 今 後 も 改
善 を 加 え な が ら 、 よ り 適 切 な 制 度 運 用 に 努 め た い と 考 え て お り ま す 。
な お 、 こ の 報 告 書 は 、 市 の 公 式 ホ ー ム ペ ー ジ 上 に 掲 載 し て い る ほ か 、 支 所 、
市 民 サ ー ビ ス セ ン タ ー 、 公 民 館 等 の 窓 口 で も 入 手 で き ま す 。
2
点 検 ・ 評 価
( 評 価 対 象 事 業 一 覧 )
4 つ の 施 策 体 系 対 象 事 業 名 頁
Ⅰ 個 性 を 生 か し た 学 校 教 育
の 推 進
学 校 司 書 設 置 事 業 4
緊 急 ス ク ー ル カ ウ ン セ ラ ー 等 設 置 事 業【 継 続 】 6
学 校 給 食 等 食 育 推 進 事 業 【 継 続 】 8
Ⅱ 生 涯 を 通 し た 学 習 活 動 の
推 進
土 曜 学 習 推 進 モ デ ル 事 業 【 継 続 】 10
Ⅲ 確 か な 人 間 力 を 育 む 幼 児 教
育 の 充 実
市 立 幼 稚 園 特 別 支 援 教 育 推 進 事 業 12
Ⅴ 地 域 に 根 ざ し た 市 民 文 化
の 継 承 と 創 造
( 文 化 財 ・ 美 術 館 )
い わ き 市 立 美 術 館 教 育 普 及 事 業 14
※ 市 教 育 大 綱 に 掲 げ る 5 つ の 施 策 体 系 の う ち 、「 Ⅳ 生 涯 に わ た る ス ポ ー ツ ラ イ フ の 実 現 」及
び「 Ⅴ 地 域 に 根 ざ し た 市 民 文 化 の 継 承 と 創 造 」の う ち 文 化 財・美 術 館 を 除 く 取 組 に つ い て は 、 平 成28年4月 よ り 教 育 委 員 会 か ら 市 長 に 権 限 が 移 管 さ れ た こ と か ら 、 対 象 外 と な っ て い ま す 。
こ の 報 告 書 は 、 平 成29年 2 月 1 日 を 基 準 日 と し て 平 成28年 度 の 事 業 内 容 を
掲 載 し て い る た め 、 数 値 等 は 、 一 部 見 込 で 記 載 し て お り ま す 。
事業名:学校司書設置事業
Ⅰ
個性を生かした学校教育の推進
評価指標の達成状況
事業の概要
平成
28
年度の主な取組
○ 学校司書を配置することにより、校長及び司書教諭の指導の下、学校図書館の機能を向上
させ、読書の質を高める活動の充実を図り、児童生徒の学力の向上につなげます。
これまで本市で取り組んできた「学校図書館支援センター推進事業」などで得られた成果を
生かしながら、平成25年度より、学校図書館の「読書センター(※1)」・「学習・情報センター
(※2)」としての機能向上や児童生徒の読書活動の充実を図るために、学校司書を小中学校に
配置しています。
※1「読書センター」の機能とは、子どもたちに本を選んで読む機会、読書を楽しむきっかけを与えること。
※2「学習・情報センター」の機能とは、図書館資料を活用した授業の支援や、児童生徒へ情報の探し方を教えるな
ど、自発的・主体的な学習活動を支えること。
専門性の向上を図るため、いわき総合図書館と連携した学校司書研修会の実施回数を活動指
標に、また、研修内容を生かし活性化が図られた学校図書館の割合を成果指標に設定しました。
○活動指標 (平成29年2月1日現在)
項 目 計画値 実績値 達成率
学校司書研修会実施数 13回 13回 100%
○成果指標 (平成29年2月1日現在)
項 目 目標値 実績値 達成率
学校司書配置校へのアンケート「学校司書が配置
されて学校図書館の活性化が図られた」と回答し
た学校の割合
100 % 99.1% 99.1%
○ 平成27年度における成果を踏まえながら、学校司書を17名増員(25名⇒42名)し、一
人が3校程度の学校を巡回する「基幹校方式」により、全小中学校に配置しました。
○ 各学校において、校長及び司書教諭の指導の下、機能的な学校図書館の構築に関するこ
と、学校図書館を活用した授業実践の支援に関すること、他校への情報提供やいわき総合 図書館との連携に関すること等に関して取り組みました。
事 業 費 平成28年度(現計予算) 44,760千円
内部評価
外部評価委員の意見
今後の進め方
市内全小中学校に学校司書を配置したことにより、図書資料の収集や展示、掲示物の作成な どの学校図書館の環境整備、図書の貸し出しや管理を円滑に行うための蔵書のコンピュータ管 理が進みました。
併せて、学校司書が授業に必要な資料や図書の収集や提供をしたり、実際に授業の中でブッ
クトークや調べ学習の支援にあたったりするなどの活用が図られました。
また、学校図書館機能の充実に向けて、いわき総合図書館の協力を得ながら、業務の専門性
を高めるための研修を実施し、学校司書の専門性の向上を図りました。
現在、一人が3校程度を巡回する「基幹校方式」をとっていますが、週1日配置の学校では、
教職員と学校司書との連携した活動が、継続的に展開できないという課題があります。
視察した学校図書館はよく整理されており、その他の学校からも、学校司書が全校に配置さ
れたことで「学校図書館が明るくなり、より開かれたものになった」、「子どもの学校図書館の
利用頻度も高まった」との声が聴かれ、子どもの豊かな心、考える力や想像力の育成、さらに は学力向上に資する効果的な事業となっていると評価します。
一方で、学校図書館の活性化の状況にばらつきがあることから、学校司書の各学校への配置 日数について見直すとともに、より充実した研修を行い、学校司書の更なるスキルアップを図 っていく必要があると考えます。
また、学習指導要領の改訂に伴い、主体的・対話的な学習である「アクティブ・ラーニング」 の推進が求められており、学校図書館が持つ学習・情報センター機能の重要性も増していくこ とから、学校と学校司書の連携をより深めていく必要があります。
これらを踏まえ、成果指標についても、全学校に週2日以上の配置とする場合、いわき市全 体で何人の学校司書が必要であるか等を整理したうえで、目標値として設定し、それに対する 現時点での達成状況を指標として示す等の工夫が必要であると考えます。
基幹校方式で、市内全小中学校への学校司書配置を継続していくとともに、基幹校方式のグ ループの再編成や学校司書の増員等により、全ての学校において週2日以上配置が可能となる よう、検討を進めてまいります。
併せて、各学校における効果的な取組や課題への対応策の情報共有、学校司書のスキルアッ プを目的とした研修会については、県の読書活動推進事業への参加等も加え、より充実したも のとなるよう継続的に開催していきます。
教育委員会評価結果
規模の観点 継続 手法の観点 継続
事業名:緊急スクールカウンセラー等設置事業
【継続】
Ⅰ
個性を生かした学校教育の推進
評価指標の達成状況
事業の概要
平成
28
年度の主な取組
○ 東日本大震災により被災した児童生徒の心のケア、教職員・保護者等への助言・援助、学
校教育活動の支援、福祉関係機関・団体との連携調整等、様々な課題に対応し、児童生徒の 生活改善を図ります。
スクールカウンセラー(以下「SC」という。)を総合教育センターに配置することにより、
より専門性の高い心のケアや指導助言を行うことによって、児童生徒の心が原因となる問題の
解決を図ります。
また、スクールソーシャルワーカー(以下「SSW」という。)は、SCと連携し、学校・
家庭・福祉関係機関等とのつなぎ役を果たすことにより、子どもたちの環境が原因となる問題
の改善を図ります。
より専門性の向上を図るため、SC等地区別研修会や不登校対策会議、SSW連絡協議会等
の研修や関係機関との連絡調整の場への参加回数を活動指標に、また、研修内容を生かし相談
業務にあたり、問題解決に向け取組を進めることが出来た学校の割合を成果指標に設定しまし
た。
○活動指標 (平成29年2月1日現在)
項 目 計画値 実績値 達成率
研修会・連絡協議会等参加回数
SC 3回 3回 100%
SSW 10回 10回 100%
○成果指標 (平成29年2月1日現在)
項 目 目標値 実績値 達成率
SC・SSW活用校へのアンケート「心理や福
祉など、教育以外の高い専門性が求められる事
案に対して、解決に向けた取組を進めることが
できた」と回答した学校の割合
100% 95.5% 95.5%
○ 総合教育センターにSCを2名、SSWを4名配置しています。
○ 学校や関係機関との連絡調整が円滑に進むよう、学校への通知や関係機関への巡回等、
配置の周知を図りました。
○ 県配置のSC、SSWを対象とした県主催の研修会や連絡協議会等にも参加し、研修や
情報交換を行い、県教育委員会と連携を図りながら、より効率的な相談業務を行いました。
○ 学校や家庭を訪問しての相談等にも対応し、必要に応じたより良い効果的な対応を行う
ことができるよう相談体制を整えました。
事 業 費 平成28年度(現計予算) 17,198千円
内部評価
外部評価委員の意見
今後の進め方
専門的知識を有するSCを総合教育センターに配置することにより、SC未配置校への対応
や教育相談員のセカンドオピニオンとして、来所相談、訪問相談を充分行うことができました。
具体的には、児童生徒の心のケア、支援を要する児童生徒に関する教職員・保護者への指導 助言を効果的に行うことができました。
また、SSWの配置により、家庭における児童生徒を取り巻く困難な状況を改善するため、
各地区保健福祉センターや浜児童相談所等の関係機関と連携を図り、情報交換を密にしたり、 ケース会議を開いたりしながら、それぞれの役割を明確にして問題解決に向けて取り組むこと ができました。
SC・SSWを活用した学校へのアンケート「心理や福祉など、教育以外の高い専門性が求
められる事案に対して、解決に向けた取組を進めることができた」と回答した学校が95.5%であ
り、「あまりできなかった」と回答した学校が4.5%(2校)ありました。「あまりできなかった」
学校については、連携がうまく図れなかったことが課題として挙げられますが、全体的には「こ
れからも活用していきたい」、「次年度も同じSSWをお願いしたい」という意見が寄せられて
おり、SC・SSWの配置は効果が大きいものと考えています。
本市においても、障がいやいじめ、心の悩み、更にはDVや経済的な困窮等、家庭における 困難な状況を抱える子どもの数が増えており、その内容も複雑・多様化していると認識してい ます。
そのような状況の中、子どもたち一人ひとりに寄り添った専門的かつきめ細かな対応が必要 であり、SC及びSSWの配置により、学校だけでは解決の難しいこれらの問題について、着 実な改善につなげられていると評価しています。
一方で、特に、SSWの対象となる子どもについては、課題解決にかなりの時間を要すると
ともに、本市の広域性から、SSWによる支援についての需要そのものも多いことから、今後 もマンパワーを確保し、事業を拡大していく必要があると考えます。
この事業は、東日本大震災により被災した児童生徒の心のケアや生活環境の改善に向け、学
校現場や保護者から高い評価を得ておりますが、国庫補助事業であることから、今後も、数多 くの相談に対応できるよう、国に必要性を訴え、国庫補助の継続・拡大を求めていきながら、 より良い教育環境の整備に向けた事業を実施していきます。
また、SC・SSWの仕事は、専門性が高く、資格や一定の経験を有する人材が求められる
ため、次年度においても、人材を確保できるよう努めるとともに、今後も県主催のSC地区別 研修会やSSW地区連絡会、SSW連絡協議会等へ積極的に参加し、県のスーパーバイザーの 指導やアドバイスを受けることなどにより、資質の向上に努めます。
さらに、市の福祉部門や外部の関係機関とのより一層の連携強化を図っていきます。
教育委員会評価結果
規模の観点 拡大 手法の観点 継続
評価指標の達成状況
事業の概要
事業名:学校給食等食育推進事業
【継続】
平成
28
年度の主な取組
Ⅰ
個性を生かした学校教育の推進
○ 第2次いわき市食育推進計画に基づき、学校及び学校給食共同調理場における食育の推進
に取り組みます。
子どもたちの豊かな心と体を育むためには、食に関して、家庭や地域が世代を超え、連携
を図っていく必要があることから、「ひと・食・環(わ)」をコンセプトとして、子どもたち
を中心に、学校と学校給食共同調理場が家庭や地域と連携を図りながら、食育を推進してい きます。
本事業は、子どもたちの食の中心である家庭との連携を図る必要があることから、家庭に
おける食育の意識向上を目的とした「食育講演会」と「学校給食共同調理場体験ツアー」を 指標に設定しました。
○活動指標 (平成29年2月1日現在)
項 目 計画値 実績値 達成率
食育講演会実施回数 1回 1回 100.0%
学校給食共同調理場体験ツアー実施回数 2回 2回 100.0%
○成果指標 (平成29年2月1日現在)
項 目 目標値 実績値 達成率
食育講演会参加保護者数 130人 101人 77.7%
学校給食共同調理場体験ツアー参加親子数 60組 57組 95.0%
○ 「食育講演会」の開催
○ 子どもと保護者が共に参加する「学校給食共同調理場体験ツアー」の実施
○ 勿来学校給食共同調理場2階食育ブースへの食育啓発に向けた展示等
○ 「親子ふれあい弁当デー」の公立小中学校全校実施、「簡単お弁当レシピ」の配布等
○ いわき海星高校や磐城農業高校と連携した給食の全小中学校への提供及び交流会の開催
○ 地元シェフや地元料理人と連携し、地元食材を活用した「中華」給食及び日本の伝統的
な食文化である「和食」給食の全小中学校への提供及び交流会の開催
○ 「食育フェスタ」や「公民館祭り」へのPRブース出展
○ 学校給食フェアin文化センター地下カフェ食堂の開催 など
事 業 費 平成28年度(現計予算) 1,322千円
内部評価
外部評価委員の意見
今後の進め方
本事業については、子どもたちの豊かな心と体を育むため、家庭や地域と連携を図りながら 食育を推進していく必要があることから、家庭や地域の方にも参加いただける事業を実施しま
した。「食育講演会」については、多くの方に参加いただくため、今年度は保健所との共催で「食
育フェスタ」内で実施し、参加保護者から「家庭でも食育について考えないといけない」「もっ
と食について学びたい」等の意見をいただきましたが、参加人数が目標数を下回ったことから、
周知方法等の改善が必要であると考えています。
「学校給食共同調理場体験ツアー」については、移転・改築し本年度から稼働した勿来学校
給食共同調理場2階の食育の拠点として作られたブースを活用し、実施日数を増やしたことで、
昨年度より多くの方にご参加いただきました。実際に親子で給食の調理体験をすることで、子
どもたちからは「大変さがわかった」「いつもおいしい給食をありがとう」といった声があがり、
保護者からも「安心して給食を食べさせられる」等の意見をいただきました。
加えて、学校での「親子ふれあい弁当デー」や「給食交流会」の開催、地域の方々も対象と
した「食育フェスタ」や「公民館祭り」へのPRブース出展など、様々な機会をとらえた事業 を実施したところであり、子どもたちはもとより、多くの皆様の食育への意識向上が進んだも のと考えています。
食は、私たちの心と体を育み、一生にわたり生活の根幹となるものであることから、食に関 する正しい情報を適切に判断する力を養い、健全な食生活を実践していくための食育は、大変 重要な事業であると考えます。
この事業については、学校現場からは、子どもたちが楽しく食の大切さを学べるとともに、 食材の生産者や親等への感謝の気持ちが醸成されているとの声が聴かれ、実際、勿来学校給食 共同調理場での親子体験ツアーや、地元シェフの交流給食会を視察した際も、子どもたちが生 き生きと食を学ぶ姿がうかがえ、この事業による効果が着実に浸透しているものと考えていま す。
今後も、より効果的なPR活動を行うとともに、引き続き、保健所・農林水産部等の関係機 関や栄養教諭、家庭や地域との連携のもと事業展開を図っていただくよう期待します。
引き続き、学校給食共同調理場を拠点とし、栄養教諭や学校栄養職員による食の指導等を通 して、学校、家庭、地域と連携を図りながら、第2次いわき市食育推進計画に基づき、子ども たちの豊かな心と体を育むための食育を推進していきます。
家庭や地域における食育への意識向上としては、引き続きいわき市PTA連絡協議会や保健 所、公民館等と連携しながら事業を実施していくとともに、より多くの方々に参加いただける よう、SNSの活用など周知方法等について検討し、食育へ関心のある保護者が増えるよう事 業を展開していきます。
教育委員会評価結果
規模の観点 継続 手法の観点 継続
事業名:土曜学習推進モデル事業
【継続】
Ⅱ
生涯を通した学習活動の推進
評価指標の達成状況
事業の概要
平成
28
年度の主な取組
○ 多様な「土曜ならではの学び」を通して、学ぶ意欲と実社会・実生活で役立つ力の育成等
を図ります。
学校週5日制が完全実施された平成14年4月から15年が経過しようとしており、新たに休
日となった土曜日にスポーツ少年団への参加や習い事など様々な経験を積んでいる子どもた
ちが存在する一方、必ずしも有意義に過ごせていない子どもたちも少なからず存在するとの指
摘があります。
本市においては、学校や家庭、地域が連携し、地域の教育力を高めながら、土曜日の教育環
境を豊かにしていく観点から、公民館が学校や地域のつなぎ役となって、地域の多様な経験や
技能を持つ人材・企業等の協力を得ながら、土曜日に体系的・継続的なプログラムを計画・実
施する「土曜学習」の推進を図ります。
13のモデル校で展開するプログラムの実施数を活動指標に設定し、そのプログラムに参加
した児童の満足度を成果指標に設定しました。
○活動指標 (平成29年2月1日現在)
項 目 計画値 実績値 達成率
モデル校(小学校13校)によるプログラムの実施
*1校あたり、年10回程度×13校(11地区)
111回 110回 99.1%
※2校で合同開催とする地区が2地区あるため、11地区での開催となる。
○成果指標 (平成29年2月1日現在)
項 目 目標値 実績値 達成率
参加児童へのアンケートで満足したと答えた割合 80% 95.1% 118.9%
○ 土曜学習コーディネーターの配置
関係団体との連絡調整や地域の実情に応じた体系的・継続的な活動プログラムの計画等
を行う専任のコーディネーター1名を、生涯学習課に配置しました。
○ いわき市土曜学習活動運営委員会における協議
本市における子どもたちを対象とする土曜日等(日曜日、祝日及び長期休業を含む)の
教育活動の総合的なあり方について協議することを目的に昨年度設置した、「いわき市土曜
学習活動運営委員会」において、今後の事業のあり方等について協議しました。
○ 地域性を踏まえた、多様な「土曜ならではの学び」の実施
土曜学習コーディネーターのもとで、モデル校に指定した小学校(13校)が立地してい
る地域の公民館、及び社会教育指導員を中心に、学校や学校評議員、PTAの意見・要望 を踏まえながら、具体的なプログラムの作成や実施方法の検討を行い、実施しました。
事 業 費 平成28年度(現計予算) 2,839千円
内部評価
外部評価委員の意見
今後の進め方
学校教育だけでは実現しにくい実生活・実社会とのつながりを体験的・探究的に学習できる
プログラムとなったほか、多様な専門人材、企業・団体、大学、PTA、NPOなど、幅広く 多くの方々の協力が得られ、地域全体で未来を担う子どもたちの成長を支える意識の醸成が進 むなど、社会総がかりでの教育を実践することができました。
結果として、今年度実施した小学校においては、地域性を踏まえた、多様な「土曜ならでは
の学び」がそれぞれの地区で実施されたことにより、土曜日の子どもたちの学習環境の充実が 図られました。
一方で、本事業においては、小学校6年間を見通して複数年度の講座が体系的、計画的につ
ながることも大切となりますが、複数年に亘るプログラムを計画する上で、メニューに応じた 講師等が見つからない、あるいは人数が足りないといったケースが生じることが予想されるた め、事業を安定・継続して実施していくための講師等の人材確保が課題となっています。
「地域が人を育み、人が地域をつくる」という理念のもと、地域ぐるみで土曜日を有意義に 過ごしていない子どもを対象に、知・徳・体を育むという趣旨は大変有意義なものであり、実 生活で役立つ知識を学ぶ機会を提供することで、子どもの将来の選択肢の幅を広げる効果的な 事業であると考えます。
一方で、プログラムが「昔遊び」といった地域の体験活動の割合が多く、子どもの知的学習 や学力の底上げに向けた講座が少ないことから、子どもの発達段階に応じたバランスの良いプ
ログラムを開発する必要があります。また、事業の現場からは、学校と地域、公民館の連携や、
プログラムに沿った講師の確保等については、多くの課題があると伺っています。今後、この モデル事業で得た効果を全市的に広げていくためには、コーディネーターの増員等により、よ り地域との連携を深めていくほか、全市的な視点に立ち、事業全体の体系化が必要であると考 えます。
平成29年度においては、今年度実施した小学校13校(11地区)での活動を継続するととも
に、新たに5校を加え、18校で実施していきたいと考えています。
一方で、実施校を拡大していくにあたり、円滑な事業実施をしていくため、市民講師等の人
材情報が掲載されている「いわきまなびあいバンク」の活用や、積極的な人材募集を行うなど、
安定的な講師の確保に努めてまいります。
なお、プログラムの作成にあたっては、体系的で継続的なプログラムとなるよう、長期目標
及び短期目標を設定するとともに、「いわき市土曜学習活動運営委員会」での意見を反映させて
いくこととします。
今後とも、子どもたちの「生きる力」を育むためのプログラムの更なる充実を図っていきた いと考えています。
教育委員会評価結果
規模の観点 拡大 手法の観点 継続
事業名:市立幼稚園特別支援教育推進事業
Ⅲ
確かな人間力を育む幼児教育の充実
評価指標の達成状況
事業の概要
平成
28
年度の主な取組
○ 障がいの程度に応じて、幼稚園教諭の配置を適切に行い、幼稚園における障がい児の受け
入れの充実に努めます。
心身に障がいのある幼児を受け入れ、早期の段階から健常児とともに統合保育を行うことで、
当該幼児の成長を促進し、障がい児と健常児相互の理解を深め合い、幼児教育の向上を図るこ とを目的に、障がい児の在籍する幼稚園に加配職員を配置し、幼稚園と家庭が連携・協力をし ながら、障がい児一人ひとりの実態に応じた発達支援を行います。
平成14年度から、加配職員の配置により、障がいのある幼児と健常児を同じ場で教育を行う
統合保育を実施しており、平成28年度時点では6園において実施しています。
また、心理士や学校関係者で構成される、いわき市立幼稚園統合保育専門委員(以下「専門
委員」という。)から助言・指導を受け、さらに、年4回の研修会を通じて教諭の資質向上を図
っています。
本事業を計画的に進めていけるよう、さらには、講義内容について検討を図れるよう、指標 を設定しました。
○活動指標 (平成29年2月1日現在)
項 目 計画値 実績値 達成率
統合保育実施園訪問研修会 2回 2回 100%
いわき市立幼稚園統合保育研修会 2回 2回 100%
○成果指標 (平成29年2月1日現在)
項 目 目標値 実績値 達成率
実施園アンケート「具体的な支援方法を指導いただ き大変勉強になった」と回答した園数の割合
100% 100% 100%
参加者アンケート「講義内容・グループ協議ともに 勉強になった」と回答した教師の割合
100% 100% 100%
〇 統合保育実施園6園において、障がいのある幼児38 名(3歳児7名、4歳児17名、5歳
児14名)の統合保育を実施しています。
〇 各園に対し、加配職員を配置しています。(計17名)
すずかけ幼稚園(3名)、玉川幼稚園(6名)、汐見が丘幼稚園(2名)、藤原幼稚園(2名)、
高坂幼稚園(1名)、四倉第一幼稚園(3名)
事 業 費 平成28年度(現計予算) 20,703千円
内部評価
外部評価委員の意見
今後の進め方
〇 平成27年10月1日から平成29年9月30日までの2年間の任期で、いわき市立幼稚園統
合保育専門委員として、7名委嘱しています。
〇 各園から保育状況報告書を専門委員に提出し、対象児に対する助言・指導回答を年3回ほ
ど受けるとともに、統合保育実施園訪問研修会を年2回、さらに全職員を対象とした研修会 を年2回開催し、統合保育についての理解を深め教諭としての資質向上を図っています。
統合保育実施園6園では、訪問研修等において、専門委員より保育状況報告書に基づく適切
な指導・助言を受けることで、障がいのある幼児一人ひとりに対し、より的確な保育が実践で きており、幼児の成長を実感しているところです。
また、専門委員からは、保護者への支援の仕方や対象児以外の幼児に対する助言等もいただ いており、担当教諭の問題解決にも繋がっています。
年2回実施する研修会においては、6園の教諭はもとより統合保育園以外の教諭の参加が増 加しており、支援を必要とする幼児への指導において意識の高まりが見られています。
対象児に対する支援が切れ目なく行われるよう、個別に作成している計画案を基に、就学へ の円滑な接続に努めています。
現在、特別支援教育そしてインクルーシブ教育が全国的に重要視されており、また、本市に おいても入園にあたっての事前相談件数も増加している現状にあります。
こうした中、本市では、障がい児保育の担い手として、加配職員を配置するとともに、専門 委員から障がい児一人ひとりに沿った的確なアドバイスを受け、丁寧できめ細かい統合保育を 実施していると高く評価しています。
今後は、これまで6園で得られたノウハウを、専門委員を交えた研修等により、統合保育を 実施していない園の教諭にも広げていくとともに、幼・小・中のより緊密な連携のもと、個別 の支援計画に沿った切れ目のない特別支援教育を進めていただきたいと考えています。
近年、入園するにあたっての事前相談件数が増加していることから、ますます本事業に対す る需要が高まっていくものと考えます。6園においては、引き続き専門委員との連携を図り、 保育の充実に努めていくとともに、需要の高まりを踏まえ、全職員を対象とした研修会につい ても引き続き実施しながら、対象児に対する切れ目のない支援に向け、適切に対応してまいり ます。
教育委員会評価結果
規模の観点 継続 手法の観点 継続
事業名:いわき市立美術館教育普及事業
Ⅴ
地域に根ざした市民文化の継承と創造
評価指標の達成状況
事業の概要
平成
28
年度の主な取組
○ 各種事業を通して、美術に関する市民の知識及び教養の向上を図り、市民文化の発展に寄
与します。
展覧会を「みる」だけでなく、美術を楽しみながら体験できる場となるよう、また、様々な
芸術表現への興味関心を促し、新しい表現の可能性について探求する糸口となる各種事業を行
い、アートが自然に市民生活に浸透していくことを目指しています。さらに、アウトリーチ事
業にも力を入れ、より身近に美術館活動を体験し、理解を深めてもらえるよう努めています。
アートが自然に市民生活に浸透していくことを目指し、普及事業の実施回数を活動指標に、 普及事業への参加者数を成果指標に設定しました。
○活動指標 (平成29年2月1日現在)
項 目 計画値 実績値 達成率
普及事業総回数 230回 233回 101.3%
○成果指標 (平成29年2月1日現在)
項 目 目標値 実績値 達成率
普及事業総参加者数 3,600人 3,663人 101.8%
○ 移動美術館(アート・キャラバン2016) 51回開催
短時間で楽しみながら様々なアートを体験できるワークショップを市内各地に出前するも の。
○ ギャラリートーク 常設展 51回 企画展 5回
展示作品について、当館学芸員がわかりやすい解説をしながらツアー形式で鑑賞するもの。
○ ワークショップ 50回開催
様々な分野の作家と一緒に、多角的なテーマで造形表現の楽しさや可能性を体験するもの。
○ 実技講座 6回開催
幅広い分野の作家を講師に招き、表現の素材や技法、作品制作工程を具体的に学ぶもの。
○ 公開制作 3回開催
普段は見ることのできない作家の作品制作工程を身近に体験するもの。
○ コンサート&パフォーマンス 2回開催
音楽、演劇、ダンス、パフォーミングアーツなど、様々な身体表現芸術を広く取り上げ、
時代、文化により多様に変化する芸術表現の多角的側面を体感的に紹介するもの。
事 業 費 平成28年度(現計予算) 2,886千円
内部評価
外部評価委員の意見
今後の進め方
○ ティーチャーズ・ミュージアム 1回開催
市内幼稚園以上の教職員を対象に夏休み期間に実施する事業。美術館の事業案内、学校と
の連携事業の可能性などについて話し合う。学校の授業に役立つ実技指導なども行いました。
○ 美術館的自由研究のススメ 1回開催
夏休み期間の小中学生を対象に行ういわき市立美術館をテーマとした「自由研究」。
講師はなく、当館学芸員がアドバイザーとなり実施しました。
○ 講演会、美術講座 10回開催 企画展などにあわせ随時開催
「アート・キャラバン」はこれまでの活動が評価され、新規希望が増加しているほか、学校、
公民館、社会福祉施設、学童施設など、恒例事業として楽しみにしているという施設も多く、
美術館事業への理解や興味が深まっていると考えています。「ティーチャーズ・ミュージアム」
や「美術館的自由研究のススメ」も、回数を重ねるごとに参加者が増加しており、学校との連 携を深める良い機会として認知されてきています。
また、「実技講座」や「ワークショップ」などは、企画展の関連作家や収蔵作家を講師に迎え、
作家自身と身近に接し、一緒に制作することで、鑑賞への理解のさらなる深まりをうかがうこ とができ、美術館への理解の深まりとともに、市民の知識・教養の向上につながっているもの
と考えています。一方で、市民ニーズの高まりを踏まえると、将来的には、企画展と並行して、
この事業を安定的に継続して実施していくための体制整備等の検討も必要となっています。
本市は大変広域であることもあり、普段の生活の中で、気軽に美術館を訪れることが難しい 方々もいると思います。その意味で、アウトリーチ等により芸術や文化活動に触れる機会が少 ない方々に、より身近に美術館活動を体験し、理解を深める機会を提供するこの活動は、市民
の心を豊かにし、芸術・文化の醸成に寄与する大変有意義なものとなっていると考えています。
今後も、より多くの市民に参加いただけるよう、より効果的なPR手法について検討しなが ら、着実な事業展開を図っていただきたいと考えています。
これまで、繰り返し丹念に活動を続けてきたことで、着実に市民の理解を得てきました。 震災後のアウトリーチ事業では、美術館へ来館の経験がなかった市民に積極的に触れ合うこ
とができたばかりでなく、活動への高評価や「また来てほしい」「美術館も良いもんだ」などの
声を多数受け、これまで以上に美術館の存在意義を幅広い年代層にアピールし、認知度を高め
てきました。その結果、現在では、この事業を毎年楽しみに待っている市民も増加しています。
今後も地道な活動を継続し、より良質なアートの体験の場を提供するために、アンケートな ど参加者の声や感想を活動に反映できるような取組や、そのための体制の充実等についても検 討していきます。
教育委員会評価結果
規模の観点 継続 手法の観点 継続
( 参 考 ) 教 育 委 員 会 の 活 動 に つ い て
1 教 育 委 員 会 の 会 議 の 開 催 状 況
平 成28年 度 は 、 平 成29年 2 月 1 日 現 在 で 合 計 9 回 の 会 議 を 開 催 し 、15件 の 議
案 、15件 の 報 告 、 3 件 の 協 議 事 項 に つ い て 審 議 し ま し た 。
⑴ 議 案
番 号 提 出 日 件 名 可 否 の 別
1
4 月 27日
い わ き 市 公 民 館 運 営 審 議 会 委 員 の 委 嘱 ( 補 充 ) に つ い て
可 決
2 い わ き 市 彫 刻 の あ る 街 づ く り 委 員 会 委 員 の 委 嘱
に つ い て
可 決
3 い わ き 市 学 校 運 営 協 議 会 委 員 の 委 嘱 に つ い て 可 決
4 い わ き 市 指 定 文 化 財 の 指 定 に つ い て 可 決
5
5 月 25日
い わ き 市 立 図 書 館 協 議 会 委 員 の 委 嘱 ( 補 充 ) に つ い て
可 決
6 い わ き 市 心 身 障 害 児 就 学 指 導 審 議 会 委 員 の 委 嘱
及 び 任 命 に つ い て
可 決
7 い わ き 市 心 身 障 害 児 就 学 指 導 審 議 会 専 門 調 査 員
の 委 嘱 及 び 任 命 に つ い て
可 決
8 い わ き 市 総 合 教 育 セ ン タ ー 運 営 協 議 会 委 員 の 委
嘱 に つ い て
可 決
9 い わ き 市 社 会 教 育 委 員 の 委 嘱 に つ い て 可 決
10 6 月 29日
臨 時 に 代 理 し た 教 育 事 務 の 承 認 を 求 め る こ と に つ い て ( 職 員 の 懲 戒 処 分 に つ い て )
可 決
11 7 月 6日 い わ き 市 奨 学 資 金 貸 与 基 金 条 例 の 改 正 に つ い て 可 決
12
8 月 31日
い わ き 市 立 美 術 館 協 議 会 委 員 の 委 嘱 ( 補 充 ) に つ い て
可 決
13 い わ き 市 学 校 給 食 共 同 調 理 場 運 営 委 員 会 委 員 の
委 嘱 に つ い て
可 決
14
11月 15日
工 事 請 負 契 約 の 変 更 に つ い て ( い わ き 市 立 豊 間 中 学 校 校 舎 改 築 工 事 )
可 決
15 い わ き 市 文 化 財 保 護 審 議 会 委 員 の 委 嘱 ( 補 充 )
に つ い て
可 決
⑵ 教 育 長 の 報 告
番 号 提 出 日 件 名
1
4月 27日
い わ き 市 青 少 年 問 題 協 議 会 委 員 ・ 幹 事 の 委 嘱 及 び 任 命 ( 補 充 ) に つ い て
2 い わ き 市 美 術 品 選 定 評 価 委 員 会 委 員 の 委 嘱 に つ い て
3 い わ き 市 奨 学 生 選 考 委 員 会 委 員 の 委 嘱 に つ い て
4
5月 25日
平 成 28年 度 6 月 補 正 予 算 に つ い て
5 平 成 28年 度 い わ き 市 奨 学 資 金 奨 学 生 の 選 考 結 果 に つ い て
6 平 成 28 年 度 教 育 委 員 会 が 行 う 事 務 の 点 検 ・ 評 価 の 実 施 方
針 に つ い て
7
6月 29日
い わ き 市 青 少 年 問 題 協 議 会 委 員 の 委 嘱 ( 補 充 ) に つ い て
8 い じ め の な い ・ 子 ど も が 輝 く ま ち づ く り 推 進 本 部 委 員 の
委 嘱 ( 補 充 ) に つ い て
9 「 い わ き っ 子 ・ チ ャ レ ン ジ ノ ー ト ( 中 学 校 版 ) 」 に つ い
て
10 7月 6日 平 成 28年 度 7 月 補 正 予 算 に つ い て
11
9月 28日
湯 本 第 二 幼 稚 園 の あ り 方 に つ い て
12 平 成 28 年 度 第 2 回 い わ き 市 奨 学 資 金 奨 学 生 の 選 考 結 果 に
つ い て
13
10月 19日
平 成 27年 度 い わ き 市 一 般 会 計 歳 入 歳 出 決 算 に つ い て
14 い わ き 市 生 涯 学 習 推 進 本 部 委 員 の 委 嘱 に つ い て
15 11月 15日 平 成 28年 度 12月 補 正 予 算 に つ い て
⑶ 協 議 事 項
番 号 提 出 日 件 名
1 9 月 28日
「 い わ き 市 の 学 校 給 食 共 同 調 理 場 の 整 備 方 針 」 の 見 直 し に つ い て ( 案 )
2
10月 19日
い じ め 防 止 に 向 け た 体 制 整 備 に つ い て
3 困 難 な 状 況 を 抱 え る 子 ど も の 支 援 に つ い て
2 教 育 委 員 会 の 会 議 以 外 で の 活 動 状 況
平 成 29 年 2 月 1 日 現 在 、 教 育 委 員 の 教 育 委 員 会 会 議 以 外 の 活 動 状 況 は 次 の と お
り で す 。
⑴ 総 合 教 育 会 議
平 成 27 年 4 月 の 地 方 教 育 行 政 の 組 織 及 び 運 営 に 関 す る 法 律 の 改 正 に よ り 、 首
長 は 、 教 育 に 関 す る 重 要 な 事 項 に つ い て の 協 議 ・ 調 整 を 目 的 と す る 総 合 教 育 会 議
を 設 置 す る こ と と さ れ ま し た 。
本 市 に お き ま し て も 、 昨 年 度 、 市 長 と 教 育 委 員 会 に よ り 構 成 さ れ る 総 合 教 育 会
議 を 設 置 し 、 教 育 、 学 術 及 び 文 化 振 興 に 係 る 重 点 的 に 講 ず べ き 施 策 等 に つ い て 、
協 議 ・ 調 整 を 行 っ て お り ま す 。 平 成 28年 度 の 開 催 状 況 は 次 の と お り で す 。
( 事 務 局 : 総 合 政 策 部 創 生 推 進 課 )
番 号 開 催 日 協 議 案 件 等
第 1 回 5 月 31日
・ い わ き ア カ デ ミ ア 推 進 協 議 会 に つ い て
・ 地 域 社 会 が 求 め る 人 財 に つ い て
第 2 回 10月 24日
・ い じ め 防 止 に 向 け た 体 制 整 備 に つ い て
・ 困 難 な 状 況 を 抱 え る 子 ど も の 支 援 に つ い て
・ 奨 学 金 返 還 支 援 事 業 に つ い て
⑵ 学 校 訪 問
・ 教 育 委 員 29 校 ( 小 学 校 22校 、 中 学 校 7 校 )
⑶ 各 種 会 議 、 研 修 会
・ 福 島 県 市 町 村 教 育 委 員 会 連 絡 協 議 会 第 1 回 理 事 会 ( 福 島 市 )
・ 福 島 県 市 町 村 教 育 委 員 会 連 絡 協 議 会 平 成 28年 度 定 期 総 会 ( 福 島 市 )
・ 平 成 28年 度 東 北 六 県 市 町 村 教 育 委 員 会 連 合 会 教 育 委 員 研 修 会 ( 松 島 市 )
・ 平 成 28年 度 浜 ブ ロ ッ ク 市 町 村 教 育 委 員 会 委 員 研 修 会
( 勿 来 学 校 給 食 共 同 調 理 場 )
・ 平 成 28年 度 教 育 委 員 ・ 教 育 長 研 修 会 ( 福 島 市 )
・ 平 成 28年 度 福 島 県 市 町 村 教 育 委 員 会 新 任 教 育 委 員 研 修 会 ( 福 島 市 )
・ 平 成 28年 度 市 町 村 教 育 委 員 会 研 究 協 議 会(第 1ブ ロ ッ ク)( 金 沢 市 )
⑷ そ の 他
・ 平 成 28年 度 第 1回 管 内 幼 稚 園 ・ 小 ・ 中 学 校 校 長 会 ( 文 化 セ ン タ ー )
・ 勿 来 学 校 給 食 共 同 調 理 場 訪 問 ( 勿 来 学 校 給 食 共 同 調 理 場 )11
・ 文 部 科 学 省 事 務 次 官 と の 意 見 交 換 会 ( 東 分 庁 舎 )
・ い わ き 市 復 興 ・ 創 生 推 進 大 会 ( 文 化 セ ン タ ー )
・ 地 元 シ ェ フ に よ る 「 中 華 給 食 」 交 流 会 ( 高 久 小 学 校 )
・ い わ き 市 制 施 行 5 0 周 年 記 念 式 典 ( ア リ オ ス )
・ 未 来 を ひ ら く 学 校 図 書 館 ~ 学 校 司 書 活 動 報 告 会 ( 文 化 セ ン タ ー )
・ 平 成 28年 度 第 14回 い わ き 市 P T A 研 究 大 会(文 化 セ ン タ ー)
・ 「 か じ き カ ツ 給 食 」 交 流 会 ( 好 間 第 一 小 学 校 )
・ 学 習 サ ポ ー ト 連 携 事 業 視 察
・ 「 磐 城 農 業 高 等 学 校 オ リ ジ ナ ル 食 材 使 用 献 立 」 交 流 会 ( 中 央 台 南 小 学 校 )
・ 平 成 28年 度 い わ き 生 徒 会 長 サ ミ ッ ト 実 践 報 告 会 ( 文 化 セ ン タ ー )
・ 平 成 29年 成 人 式 ( ア リ オ ス ・ 上 遠 野 公 民 館 )
・ い わ き 市 こ ど も 元 気 セ ン タ ー 視 察 ( い わ き 市 こ ど も 元 気 セ ン タ ー )
・ 「 和 食 給 食 」 交 流 会 ( 久 之 浜 第 一 小 学 校 )
・ 土 曜 学 習 推 進 モ デ ル 事 業 ( 中 央 台 南 小 学 校 「 ふ ろ し き の 不 思 議 」 ほ か )
・ ヤ ン グ ア メ リ カ ン ズ い わ き 生 徒 会 サ ミ ッ ト 公 演 2016( ア リ オ ス )
・ い わ き 市 教 職 員 研 修 視 察 ( 市 総 合 教 育 セ ン タ ー )
・ 第 6 5 回 福 島 県 学 校 図 書 館 研 究 大 会 い わ き 大 会 ( 文 化 セ ン タ ー )
3 「 い わ き 市 教 育 大 綱 」 の 実 現 に 向 け た 取 り 組 み に つ い て
東 日 本 大 震 災 か ら ま も な く 6 年 が 経 過 し 、 「 復 興 か ら 創 生 へ 」 と 1 つ の 節 目
を 迎 え て い ま す 。
昨 年 度 、 市 で は 、 市 長 と 教 育 長 、 教 育 委 員 で 構 成 す る 総 合 教 育 会 議 に お い
て 、 5 回 に わ た り 丁 寧 に 議 論 を 積 み 重 ね 、 今 後 の 本 市 教 育 行 政 が 目 指 す べ き 基
本 的 な 方 針 で あ る 「 い わ き 市 教 育 大 綱 」 を 策 定 し た と こ ろ で す 。
こ の 大 綱 は 、 震 災 以 降 毎 年 発 信 し て き た 「 教 育 メ ッ セ ー ジ 」 を 継 承 し 、 「 地
域 全 体 で 人 を 育 み 、 誇 れ る ま ち “ い わ き ” を つ く る 」 と の 理 念 を 掲 げ 、 今 後 5
年 間 の 本 市 の 教 育 ・ 学 術 ・ 文 化 の 振 興 に 関 す る 施 策 の 方 向 性 を 示 す も の で す 。
市 制50周 年 の 節 目 に 当 た る 平 成28年 度 は 、 こ の 大 綱 に 基 づ き 取 組 み を 進 め る
初 年 度 と な っ て お り ま す が 、 積 極 的 な 学 校 訪 問 等 を 通 し 、 教 育 現 場 の 実 情 に つ
い て 理 解 を 深 め な が ら 、 様 々 な 教 育 課 題 に 対 し て 議 論 を 行 い 、 各 種 の 施 策 を 展
開 し て ま い り ま し た 。
特 に 、 新 た な 事 業 と し て 、 “ 地 域 と と も に あ る 学 校 づ く り ” を さ ら に 進 め る
た め 、 県 内 市 で は 初 め て の 取 組 み と し て 、 モ デ ル 校 に 「 コ ミ ュ ニ テ ィ ・ ス ク ー
ル ( 学 校 運 営 協 議 会 制 度 ) 」 を 導 入 し た と こ ろ で す 。
次 年 度 以 降 に お き ま し て も 、 本 市 の 次 な る 5 0 年 を 見 据 え 、 時 代 の 変 化 に 対
応 し つ つ 、 未 知 の 領 域 に 挑 戦 し 、 次 の 世 代 を リ ー ド す る 人 財 の 育 成 を 目 指 し 、
い わ き 市 教 育 委 員 会 全 員 が 想 い を 一 つ に し 、 よ り 良 い 教 育 環 境 の 構 築 に 向 け 、
引 き 続 き 市 民 の 皆 様 と 共 に 歩 ん で ま い り た い と 考 え て お り ま す 。
平成28年度いわき市教育委員会の事務の点検・評価報告書
発行 いわき市教育委員会事務局 教育政策課
〒 970-8026 福島県いわき市平字堂根町4番地の8
電 話:0246-22-7541
F A X:0246-22-7595
E-Mail:[email protected]